{ 風の果て }
歌:柴咲コウ

朝霧の中に浮かんだ
あなたへの想いつのるばかり
置き去りにされし戀心
萬里も追いかける

逢いたくて逢えない夜には
せめてこの夢の中だけでも
訪れて靜かなる契り
かわして見ゆるまで

幾重に吹く風は   紡ぎながら
やさしく   ゆらめく
棘(いばら)を抱きしめた   この愛しき想いをとどけて…

戀をしただけ   それだけのことを
もっと言わせて   もっとわがままにして
あなたの愛に   包まれた日から
ココロもカラダも   ねぇ、全部狂おしい
風の果て…

 

はだすすきの穗に咲きいでぬ
ひそやかなる戀実らせたい
ただ一目でもかまわぬほど   面影は消えずに

靜かにおだやかな   愛は胸で
はかなく   燃えゆく
冷めやらぬ體溫(ぬくもり)   夜空を駆けぬける風になる

戀をしただけ   それだけのことを
もっと言わせて   もっと愛を印して
絡みあう指   つながった糸は
風をまとい空の果てに   舞いあがって
永遠に…

見渡せば   花も椛(もみじ)もなかりにけり
胸に咲き誇る   紅い紅い花
散ることのない花

 

戀をしただけ   それだけのことを
もっと言わせて   もっとわがままにして
あなたの愛に   包まれた日から
ココロもカラダも   ねぇ、全部狂おしい
風の果て…

  

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